1ヶ月に及ぶ学生演劇祭も終わってしまえば、あっという間でした。 毎年、演劇祭の説明会で話をしているのですが、
「お前らのやりたいことをすべてやれ!」
と強く言ったものだから、今年は本当に好き勝手やってくれて、例年になく、荒々しく、個性豊かな作品が揃いました。もう少し、事前相談に乗れたらマシになったかな・・・反省。
今年も東京から参戦した隣屋(日本大学芸術学部)は関西の学生ではまずやっていないジャンルの芝居を持ってきました。1歩も2歩も先を行っている感じがしました。
結果的に今年も関西勢が最優秀劇団賞を獲得しましたがこれは地の利があっただけで、東京との本来のレベル差は埋まっていないように思います。
ただ、残念なのは、隣屋の公演を関西の学生劇団があまり見なかったこと。
こんなにも参考になるお手本がわざわざ大阪まで来てくれているのに学内公演やアルバイトで来れないというのは非常に勿体無い。100回稽古するより、この公演を観た方がどれほど勉強になるか?まだまだ分かっていないようです。
そして、もう一つは思った以上に集客できなかったこと。
この演劇祭は他の演劇祭とは違ってお客様を集客できれば収支がプラスになります。現に1劇団は黒字になりました。
満席の客席で思いきり芝居をする。これができなければどんなにいい芝居をしても上には上がっていけないと思っています。
たかだか300人や400人ぐらいの集客は少しの努力で可能な数字です。
とは言え、今年は、例年になく悩みに悩み抜いた演劇賞となりました。審査員の票が割れるというのはそれだけ良い作品が多かったということ。毎年結果は悲喜交々あると思います。
賞を頂いた人はこれからその賞に恥じないようこれからも精進して下さい。
賞を取れなかった人はなぜ取れなかったのかを納得いくまで聞いてください。そして、それをバネにして次へと繋げてください。
賞の有無はさして重要ではありません。(賞状も手作りですし)
重要なのはこの演劇祭に参加して、仲間と共に一つに作品作りに没頭し、寝れない時間を過ごして公演を終え、長文の手紙(ダメだし)をもらって、後夜祭で泣いたり笑ったり怒ったりを経験をできたこと。
その経験が重要なんです。
私もまだまだ頑張ります。アラフォーに負けないよう若い君たちにこれからも期待しています。
ひとまず、お疲れ様でした。
なかなか疲れが取れない プロデューサーより